こんにちは。経営コンサルタントとして働くゆずはです。
今回は「メーカーからコンサルに転職した体験談」を書こうと思います。
私が新卒で入った会社は食品メーカーでした。
そのメーカーを1年で退職し、WEBマーケターやキャリアブレイクを経験。その後、総合コンサルファームに転職して今に至ります。
この記事は、こんな疑問をお持ちの方におすすめです。
・メーカーとコンサルの違いは?
・メーカーとコンサルはどっちがおすすめ?
・どうやってメーカーからコンサルに転職すればいい?

メーカー(事業会社)がいいのか、コンサルがいいのかは永遠のテーマですよね。どちらも経験している私が実態に迫ります…!
この記事は、メーカーかコンサルか悩んでいる新卒の方にも参考になります。
メーカーとコンサルの違いは?
メーカーとコンサルの違いについて、さまざまな観点から比較してみようと思います。
なお、これからの内容はあくまで私個人の仕事内容になるため、すべての職種に当てはまるわけではないのでご注意ください。
食品メーカーの時は商品企画、コンサルは経営コンサルタントとして働いています。
業務内容の違い
メーカー
メーカーの主な業務は自社商品の販売です。
自社商品を工場で製造し、それを売ることで利益を得ています。
私は商品企画課にいたので、担当商品を5つほど持って商品企画から広報まで一貫して行いました。仕事内容をざっと書き出してみます。
・商品企画
・市場調査
・商標や薬事法のチェック
・資材の設計
・販促
・広報
中小企業だったため、1人でいろんな業務をこなしました。大手の食品メーカーであればそれぞれの仕事に担当部署があるはずです。
商品の誕生から携わることができるので、担当商品がスーパーの棚に並んでいると感動します。自分の子どものように可愛いです。
コンサル
コンサルの主な業務はクライアント企業の問題解決です。
クライアント企業の経営課題を分析し、解決策の提案や実行を行います。
私が行なっている経営コンサルタントとしての業務は下記のとおりです。
・問題分析
・調査
・戦略立案
・解決策の実施支援
・プロジェクト管理
メーカーが具体的な製品の製造と販売をするのに対して、コンサルは他社の経営課題の解決を主な業務としているため、やや抽象度が高いことがわかると思います。
また、プロジェクトによって業界が多岐にわたるのも特徴です。メーカーの支援をしていたり、IT企業の支援をしていたり、介護の企業だったりと色んな業界の内部に入ることができます。
企業文化の違い
メーカー
メーカーの企業文化を端的に表すと「長期的、安定、おとなしい」です。
商品を製造しているという性質上、製品開発や生産設備への投資など、長期的なスパンで意思決定します。そのため、ドラスティックな変化はなかなか起きない印象です。
また、製品の品質や安全性などに気を遣う必要があるため、リスクを極端に嫌うのですが、その意識が働く人にまで及んでいる印象でした。
実際に働いてみると、安定志向の方が多くてちょっと意外に感じました。というのも、安定志向が多そうなのは公務員で、一般企業のサラリーマンはもっとガツガツしていると思っていたからです。
私が起業や投資の話をしてもあまり興味がなさそうで、私的にはちょっとぬるいな〜と思いました。

私はもっと成長を感じる環境に身を置きたいと思い、1年で転職しました
コンサル
コンサルの企業文化を端的に表すと「短期的、変化、成長」です。
コンサルの仕事はプロジェクト単位で進みます。
プロジェクトは3ヶ月〜1年で終わるため、そのたびに仕事内容が一気に変わります。私は転職したのか?と思うような変化です。
メーカーのように大きな設備投資がないため、変化に柔軟に対応できます。むしろ、クライアントのニーズに合わせて柔軟に変化しないと生き残れません。
さらに、みんなんで一致団結して製造するメーカーと異なり、個人のパフォーマンスが重視される傾向があります。能力さえあれば若手でも重要な役割を任されます。
そのため、社内には成長意欲の高い人が多い印象です。「将来の独立を見据えて経験を積みたい」「スキルアップしたい」「収入を上げたい」という雰囲気があります。
給料の違い
メーカー
メーカーの給料は一般的な水準です。
その理由は、自分が多く稼いだとしても、工場や間接部門で働く人への給料に分配されるからです。商品という実物がある性質上、あらゆるところで経費がかかります。
例えば、原材料費、工場のメンテナンス、工場の新設、商品の輸送費、販促費用などがかかってきます。最近だと円安により輸入材料がかなり高騰しています。
これらを商品に価格転嫁したとしても、残る利益は少なそうだということがわかるでしょう。
メーカーのM&Aが進んでいる背景にはこういった事情があります。
コンサル
コンサルの給料は一般的な水準よりも高いです。
なぜ高いかというと、コンサルは知的産業のため、経費があまりかからないからです。その浮いた経費を優秀な人材の確保に充てることができます。
また、コンサルは基本企業相手のため、1件あたりの単価が大きいです。ここは一般消費者向けの商材を扱っているメーカーと大きく異なります。(メーカーでもBtoBはありますが、私が在籍していたメーカーは一般消費財を扱っていました)
さらに、AIによってコンサルの業務はどんどん効率的になっています。議事録の作成、アイデア出し、資料作成などにAIをフル活用しています。
AIが発展していったら、コンサルの仕事がなくなってしまうのでは?と思った方もいるかもしれません。
しかし、どんなにAIに「リアルで顔を合わせて相談したい」「AIが思いつかないようなアイデアが欲しい」「実際に手を動かす人員がほしい」という需要は必ずあります。AI時代の波に乗ってAIを企業に導入するコンサルもあります。

クライアント企業からもAI導入の相談を受けることが増えました。コンサルタントとして常に新しいAIを勉強しています。
キャリアの違い
メーカー
メーカーではあまり転職が盛んではありません。
なぜなら、特定分野での専門性を深めていく傾向が強いからです。自社が作っている製品に知識が特化していきます。
また、メーカーでは年功序列の文化があるため、長くいればいるほど給料が上がっていきます。新しいことにチャレンジしようと思わなくてもお金が入るなら、ずっといようと思いますよね。
実際、何十年も同じ会社にいる上司や先輩が身近にいるため、転職を考える機会がそもそもないのです。
私は新しいことにどんどんチャレンジしていきたい性格なので、何年も同じところにいるのは考えられませんでした。メーカーでマーケティングの仕事をしていたので、そのスキルでWEBマーケターに転身しました。
コンサル
コンサルでは幅広い知識とスキルが身につきます。そのため、そのスキルを武器にして転職していく人が多いです。
どんどん新しい人が入ってきますし、するすると転職していきます。
なぜコンサルタントのキャリアが流動的かというと、何かしらの目的を持って入社してくる人が多く、その目的が達成されると転職していくからです。それは独立だったり、スキルアップだったり、年収アップだったりします。
さらに「コンサルを経験していると転職しやすい」というのも事実です。
これは採用支援をしていた時の話です。
採用担当側は求職者の経験業種を絞り込んで検索できるのですが、コンサルはどの仕事もできるイメージがあるため、とりあえずチェックを入れていました。
つまりコンサルを経験しているだけで、選考の通過率が上がるのです。

コンサルの”仕事ができそうなイメージ”は、割とどこでも通用します
メーカーとコンサル、どっちがおすすめ?
さて、ここまでメーカーとコンサルの違いを見てきました。ではどちらがおすすめなのか?と思った方向けに、それぞれに向いている人の特徴をまとめました。

どちらが自分に向いているかは、本当に人によると思います。ご自身と向き合って考えてみることをおすすめします。
私はメーカーからWEBマーケターを経てコンサルに転職しましたが、「コンサルは合っているな」と思っています。理由は下記の通りです。
・変化が多い環境が好き
・いろんな事業を幅広く経験したい
・成長を感じる環境に身を置きたい
・将来は独立を考えている
もし、メーカーかコンサルか決めかねている方がいたら、私のように両方試してみるのもいいと思います。働いてみないとわからないこともありますからね。
メーカーからコンサルに転職する方法
現在メーカーにいるけどコンサルに転職したい!未経験だけどコンサルに入りたい!
そんな方は一度転職エージェントに相談することをおすすめします。
この際のおすすめは、コンサル特化の転職エージェントを使うことです。コンサルの業界知識が豊富ですし、より自分に合ったコンサル会社を紹介してくれます。
私が使ったコンサル特化の転職エージェントを貼っておきますね。完全無料で転職相談やサポートが受けられます。
コンサル転職が気になった方は一度話を聞いてみるのがいいと思います。まだ転職を決めたわけではない…という方も問題ありません。情報収集だけでも進めておきましょう。
面接対策などについてはこちらの記事にまとめました。コンサル特化の対策の仕方などを丁寧に解説しました。
まとめ:メーカーもコンサルも楽しい!
さて、今回はメーカーとコンサルの違いについて書かせていただきました。
どちらの方が自分に向いていそうだと思いましたか?
私は性格的にコンサルが向いていたのですが、どちらも経験したことが私の糧になっています。メーカー時代の経験をクライアント支援に使うことも多いです。
結局、どんなキャリアを積んだとしても将来役に立つのかもしれないですね。
この記事が転職や就活の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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