こんにちは。経営コンサルタントのゆずはです。
今回は「未経験からコンサルに転職する方法」を書いていこうと思います。
私は新卒で入ったメーカーを1年、WEBマーケティング8ヶ月で退職して海外バックパッカーになりました。日本に帰国後、まったくの未経験から総合コンサルファームに転職しました。現在は経営コンサルタントとしてバリバリ働いています。
この記事は、こんな疑問をお持ちの方におすすめです。
・未経験からコンサルに転職することはできるの?
・コンサルに転職するためにどう対策すればいいの?
・コンサルの転職先はどうやって探したらいいの?

それでは早速見ていきましょう♪
未経験でもコンサルに転職できるのか?
結論から言うと、しっかりと対策すれば未経験でも転職することが可能です。
私の会社には、中途採用で未経験のコンサル業界に入ってくる人が多くいます。新卒と中途の割合は半々くらいです。
中途で入ってきた人の話を聞くと、前職はメーカーに勤めていたり、銀行に勤めていたり、自分で事業をやっていたりと多様なキャリア。前職の経験を武器に活躍している人が多い印象です。その多様性がコンサル業界を盛り上げていると感じます。
どんな業界からも転職しやすいのがコンサルの魅力の一つですね。
コンサルに転職するメリットとは
ではコンサルに転職するメリットは何なのか?にお答えします。
コンサル業界が成長している
コンサルティング業界は、企業の経営戦略や業務効率化、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進など、さまざまなニーズに応える形で成長しています。
これらのニーズを答えるには、専門知識が必要です。その際に活躍するのがコンサルタントです。将来何が起こるかわからない時代において、コンサルティングの需要は特に高まります。
総合的なビジネススキルが身に付く
コンサルタントは、クライアントの課題を解決するために幅広いビジネススキルを駆使します。
プロジェクトを通じて、分析力、問題解決能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーションスキルなど、総合的なビジネススキルを身につけることができます。
これらのスキルは、どの業界でも通用するため、キャリアの幅を広げることができます。
他業種への転職や起業がしやすくなる
コンサルタントとしての経験は、他業種への転職や起業を考える際にも大きな強みとなります。多様な業界のプロジェクトに携わることで、業界横断的な知識やネットワークを構築できるため、新たなキャリアパスを切り開くことが容易になります。
事実、私の会社では一定数の人が独立して巣立っていきます。「コンサルに在籍していた」というだけでも信頼を得られているそうです。
将来独立を考えている方は、コンサルを選択肢に入れてみてもいいかもしれないですね。

私自身も未経験からコンサルタントに転職しましたが、一番感じたメリットは多くのビジネススキルが身につけられること。
クライアントさんとの交渉や問題解決のプロセスを経験し、自分のビジネス力がめきめき上がった実感があります。
また、業務を通じて人脈が築けることも魅力だと感じています。仲良くなったクライアントさんとご飯をご一緒することも。会社経営の深い話が聞けて勉強になります。
未経験でもコンサルに転職するための戦略
では、未経験からコンサルに転職するためには何をすればいいのか?を見ていきましょう。
コンサルに転職するには対策が不可欠です。転職全般において必要なことや、コンサル業界特有の対策などを書いていきます。
転職の軸を整理する
転職を決意した際に最初にやるべきことは、転職の軸を整理することです。自分のキャリアの方向性を明確にすることで、転職活動をスムーズに進めることができます。
転職の軸の整理に使える質問は下記の3点です。
- 今後自分はどのように生きていきたいのか?
- 今回の転職で実現させたいことは何なのか?
- 自分のビジネス上の強みは何なのか?
私の場合、下記のような答えを出しました。
- 今後自分はどのように生きていきたいのか?
→総合的なビジネススキルを身に付けて、将来独立したい - 今回の転職で実現させたいことは何なのか?
→年収アップ - 自分のビジネス上の強みは何なのか?
→論理的思考力、創造性、個人事業主としての経営の経験
以上を考えた結果、コンサル業界が適切ではないかと考え、コンサルティング会社を志望するようになりました。
転職の軸をしっかりと決めることで、自分をアピールしやすくなりますし、「こんなところに転職するはずじゃなかった…!」という失敗を防げます。
コンサルで求められるスキルを理解する
コンサルティング会社では特に、論理的思考力とコミュニケーション能力が求められます。これらのスキルを磨くことで、転職活動を有利に進めることができます。
論理的思考力
コンサルタントは顧客の課題を解決する役割を担うため、問題解決能力が求められます。そのためには論理的思考力が不可欠です。

私は経営コンサルタントなので、企業の社長さんとお話しする機会が多いです。
その時にあるあるなのが、社長さんが発想力豊かで話があちこち飛んでしまうこと笑。そんな状況下でも、論理的に話を導き、問題解決する能力が求められます。
転職活動では、ケース面接で論理的能力を測られます。
ケース面接とは、コンサルティング現場で直面するような、課題を解決する能力を評価するものです。具体的には、面接官からビジネス課題が与えられ、自分で考えた解決策をもとに面接官とディスカッションを行います。
これだけ聞くと「難しそう…」と感じるかもしれませんが、問題解決には型があるのでそれを頭に入れておけば問題ありません。
また、ケース面接では解決策の正しさというよりは、考え方やプロセスが評価されます。どのように論理を組み立てているか、それをどのように言語化しているかが見られます。
ケース面接で必須とされるのがフェルミ推定。
フェルミ推定とは、実際に調査することが難しい数量を、いくつかの手がかりを基に論理的に概算する手法です。
たとえば、「日本にあるラーメン屋さんの数はどれくらいか?」といった質問に対して、仮説を立てて数値を導き出すことが求められます。
ケース面接の中で「とあるラーメン屋さんの経営を立て直す」という課題が与えられたとして、その中でフェルミ推定を出してくるイメージです。
私はケース面接の練習にはこちらの本を使いました。面接の流れに沿って、丁寧に解説してあります。また。巻末にケース面接の事例が多数掲載されており、フェルミ推定ノックができます。
「現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」
Amazonリンク: https://amzn.asia/d/57Qs2l6

コミュニケーション能力
コンサルタントに求められるものに、コミュニケーション能力があります。コミュニケーション能力と言ってもさまざまですが、解像度を上げると下記のようになります。
- 傾聴してクライアントさんの意図を理解する力
コンサルタントは、クライアントの課題を正確に理解することが求められます。そのため、クライアントが何を求めているのかを正確に把握する「傾聴力」が重要です。 - 的確な情報伝達
複雑なデータや分析結果を、クライアントにわかりやすく説明する能力が求められます。加えて、クライアント情報を社内共有する場面も多々あります。過不足なく、論理的に伝える力が求められます。 - プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション
コンサルティングプロジェクトは、チームで進めることが多いため、社内の他部門や外部パートナーとの円滑なコミュニケーションも必要です。情報の共有や調整を適切に行う能力が求められます。
コンサル転職のスケジュールを把握する
さて、コンサルに転職することが決まったら、全体のスケジュールを確認しましょう。転職のスケジュールはざっくりとこんな感じです。

全体的に約3ヶ月みておけば問題ありません。実際、私も3ヶ月で転職先を決めました。
転職エージェントに相談して選考を進める
転職エージェントとは、求職者と企業の間に立ち、転職活動をサポートする専門のサービスです。
転職サイトと大きく異なる点は、自分の担当のエージェントが付いて、個別のカウンセリングや選考対策など手厚くサポートしてくれることです。しかもこれらのサービスが無料で受けられます。

転職エージェントを使わない手はないですね…!
転職エージェントを使うメリットは下記の通りです。
会社探しをサポートしてくれる
転職エージェントは、仕事探しのいわばプロフェッショナル。
業界の動向や企業の内情に詳しく、最適な会社を探してきてくれます。これにより、効率的に転職活動を進めることができます。非公開の求人を紹介してくれることもあります。
選考対策のサポートをしてくれる
転職エージェントは、応募書類の添削や面接対策、ケーススタディの練習など、選考プロセス全般をサポートしてくれます。私も転職エージェントさんにかなりお世話になりました。
特にコンサル業界では、ケース面接が重要な位置を占めているため、専門的なアドバイスを受けることはかなり大切です。
どのように面接で話をするか?話を進めるか?は練習を重ねないと難しいです。私の場合、転職エージェントさんとの練習や、ChatGPTを使って繰り返しケース問題を解きました。
面接日程の調整や交渉を代行してくれる
転職エージェントは、面接する会社との面接日程の調整や、給与等の勤務条件の交渉を代行してくれます。
これにより、求職者は自分の希望を伝えるだけで、最適な条件を引き出すことができます。
特に初めての転職の場合、交渉に不安を感じることが多いですよね。そのため、プロのサポートは心強いです。
私のケース
私の場合、エージェントさんにコンサルティング会社を紹介していただき、書類選考、面接と進んで行きました。
エージェントさんに自分の希望を伝えるだけで交渉を進めてくれたので、やり取りがスムーズで感動しました。唯一の難点は、私は複数の転職エージェントを利用していたので、その日程調整は自分で行う必要がありました。
転職エージェントさんと二人三脚で選考を進め、第一志望の会社から無事に内定をいただきました。入社まではコンサルに関する本を読んだり、友達と遊んだりして余暇時間を楽しみました。
どの転職エージェントを使えばいいのか?
現在、転職市場が盛んになっており、転職エージェントが数多く存在します。
その分、どの転職エージェントを使えばいいのか分からない…と悩んでいる方も多いと思います。私も悩んだ1人です。
私は総合的な転職エージェントではなく、「コンサル業界」と「第二新卒」に特化した転職エージェントを活用しました。なぜそうしたかというと、特化したエージェントの方が、より専門的なサポートが受けられると思ったからです。
参考までに、私が活用した転職エージェントのリンクを貼っておきます。それぞれのサービスのレビューは他の記事にまとめようと思います。
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まとめ
私は「コンサルに転職して良かった!」と心から思っています。意欲のある同期や先輩に囲まれ、刺激的なビジネスの世界に触れられて、仕事がとても楽しいです。
どの業界に転職しようか迷っている…そんな方はぜひコンサルを選択肢に入れてみてください。将来の選択肢が広がりますよ。
さて、今回の記事では、未経験からコンサルに転職するための心構えと取るべきアクションについてお伝えしました。
この記事がコンサル転職のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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